マルキ便り 日々の想いをつらつらと・・・ マルキスタッフの日常

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古き良きものに倣う

おはようございます。代表の飯野です。

先週は雪から始まり久しぶりに25cm程積もり

ました。暖冬の時は意外と予期せぬ積雪が多い気がします。

現場も天気に左右されず順調に進んでいます。

今井町木組みの家も外壁工事も終わり今週には足場が外れます。
丸太木組の家も電気も入りお引渡しに向けてラストスパート!
古民家再生の現場も外部を残すのみ、雨戸板70年前のままの板

古民家再生工事は内部の仕上げ、家具工事も終わり

残る工事は外部漆喰仕上げ、板壁、建具工事、雨戸の板の張替えになりました。大変時間がかかりお客様にはお待ちいただいておりますが、次の50年100年繋いでいけるように丁寧に工事させていただいております。

今回は雨戸の板の張替え工事をご紹介します。

板は70年間という間風雨にさらされていたため、板が反り戸袋に納める際に引っ掛かり上手く入らない状態でした。

今回雨戸の補強と枠の締込み板の張替えを行いました。

 

70年の汚れを洗い流します。傷なども水をつけることによりもどります。
70年の役目を終えた板、木口側から釘の部分が割れています。
上桟、下桟に板の補強を入れて板のつなぎの目板も交換します。
雨戸に使う板は当社で数十年在庫していた吉野杉の天井板

樹齢200〜300年以上の幅48cmの赤身板 杢目を見るだけでも良い板。

マグロで例えると本鮪の大トロってところでしょうか😁

贅沢に使います。ここまで年数を経った板だと反りや狂いが少ないので

外部という過酷な環境でも100年以上の歳月をもってくれること間違いありません❗️

幅広の板を贅沢に割いて使います。
釘は真鍮釘でとめます。
釘打ち完了
番付(順番)を書いて現場へ納めます。
雨戸17枚張替え終えて無事納まりました。
赤身の杢目にうっとり😍

元々の雨戸の枠はしっかりした材料で作られていたこともあり補強と板の張替えですみました。70年前の職人の仕事に敬意の気持ちで向き合わせていただきました。『古き良き職人の仕事に倣う』ことで次の50年100年という歳月をもたせることができます。

雨戸は主役ではありませんが、家を風雨から守るもの

職人の手を抜かないものづくりの姿勢をものを通して

繋げていきます。まだまだ職人としての成長をしていくぞ!

思える仕事をさせていただけて幸せです。